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査読者のコメントに同意できません。どうしたらいいでしょう?
ジャーナルに論文を投稿しようとした際に、論文を拒否されたり、あるいは論文を受理してもらうために大幅な修正が必要であると知らされて、がっかりした経験をお持ちの研究者の方も多いはずです。論文を修正なしで掲載してもらえる研究者の方はほんのわずかしかいません。ほとんどの場合、査読者のコメントを考慮して論文を修正し、再査読を受けるように要求されます。「戦いは賢く選んでください...ときには、議論しないほうがよい場合もあります..」
論文を修正すること自体はそれほど大変な作業ではありませんが、査読者に指摘された事項に著者が同意できない場合は、修正作業はより難しく、長い時間を要することもあります。当社の経験からすると、このような状況にある著者は、査読者に対する自分の返答が「適切な言い回しで書かれていないのではないか」、「査読者のコメントを自分が十分に理解しておらず、的確に回答していないのではないか」と心配したり、あるいは査読者の意見にまったく賛成できず、どうやって反論の手紙を書いたらよいのか見当が付かないという事態に陥ってしまうようです。
自分の論文の査読結果に、部分的、あるいは全体的に賛成できない場合には、以下に挙げるジャーナル編集者と査読者に適切に返答するためのヒントを参考にしてください。これらのヒントが皆さんのお役に立てば幸いです。
1. 査読者の意見にどの程度反対であるのか明確にする
査読者の意見にどの程度反対であるのかにより、ジャーナル編集者に送る手紙の内容が決まります。
査読コメント全体に同意できず、かつ、論文が完全にリジェクトされた場合
ジャーナル編集者に宛てて反論レターを書きます。まず、自分の論文を評価してくれたことに対してジャーナル編集者と査読者に感謝を述べ、次に、今でも自分の論文がターゲットジャーナルに掲載される価値があると信じており、査読者の意見に同意できないことを述べます。また、査読の内容について満足できない明確な理由を提示します。すでに掲載されている他の論文を引用することにより、自分の論文にも価値があることを示し、それを査読が完全ではなかったという意見の裏付けにします。体系立った、バランスの取れた形で論拠を組み立て、感情的な言葉は避けるようにします。さらに、別の査読者に査読してもらうことを丁重に依頼します。これは重要な手紙です。明晰で簡潔な言い回しを使い、フォーマルな文体で書かれるよう、皆さんの研究分野を理解できるネイティブスピーカーの校正者、または同僚に助けてもらってください。
注意:論文校正を専門とする会社をご存知の場合は、手紙を送付する前に、自分の代理としてジャーナル編集者に連絡を取ってもらい、再査読を設定してもらえるか、あるいはジャーナル編集者が別のジャーナルへ提出することを推薦するかどうか尋ねてもらうとよいでしょう。専門の校正会社は、ジャーナル編集者とのこのようなデリケートな会話をスムーズに進める能力に長けており、皆さんがどう対処すればよいかを決める鍵となる重要な情報をすばやく引き出すことができます。
特定の査読コメントに同意できない場合(ただしレビュー全体ではない)
ジャーナル編集者に宛てた手紙を書きます。まずジャーナル編集者と査読者に対して、論文について有益な批評をしてくれたことを感謝し、次に、それぞれのコメントについてポイントごとに答えていきます。同意できないコメントについては、次のコメントに進む前に、自分の意見を適切な表現で述べます。同意できないコメントに意見を述べる場合は、他の返答文と同様に、バランスの取れた口調と文体で書くように気を付けてください。適切な言い回しや表現を使っているかどうか、ネイティブスピーカーである校正者や同僚に見てもらうとよいでしょう。
2. 査読者に反論することが論文の再提出のために有効かどうか判断する
査読者に反論すべきかどうか、慎重に考えて判断してください。査読者のコメントに反対であることを明確に述べることが大切な場合もありますが、逆に、論文の再提出プロセスがスムーズに行くように、編集者や査読者と議論をしない方がよい場合もあります。
査読者と対立しない方がよい場合の例は、査読者があなたの論文の英語について不必要な批判をした場合です。論文をその分野の専門家であるネイティブスピーカーにチェックしてもらったにもかかわらず英語を批判された場合、このような状況は非常に苛立たしいものです。しかし、残念ながら様々な理由からこのような状況は発生します。査読者が特定の文体を個人的に好む場合もあります。また、査読者が英語のネイティブスピーカーでないために、文法的に間違った修正を提案してくることもあります。また、ネイティブスピーカーに校正してもらった後、皆さんがご自分でさらに変更を加えて論文を提出した場合にもこのような状況は発生します(この場合は、ご自分で論文に間違いを加えたことになります)。理由はどうであれ、大抵の場合、これらの問題は容易に解決することができます。
このような状況では、査読者に反論して査読者の面目を傷つけることは避けたほうが無難です。自分では修正は不要だと思っても、その分野専門のネイティブスピーカーに頼んで文章にマイナーな変更を加えてもらうことをお薦めします。多くの校正専門家は、クライアントをこのような困難な状況から救うためにマイナーな変更を行ってくれます。また、できれば、論文がネイティブスピーカーの校正者によってチェックされたことを示す証明書を提出してください。それにより、査読者は、論文が適切な言い回しで書かれていると満足するはずです。
3. 査読者に対する返答では感情的な言葉は避ける
この提案は当たり前のことのように聞こえますが、査読者の意見に同意できない場合、または査読者が失礼な査読をした場合に感情を抑えることは困難なものです。(残念ながらこのような状況は時々発生しますが、多くのジャーナルでは査読者を厳しく査定していますのでご安心ください。適切な査読ができない査読者は、たいてい査読の任務から外されます。)いずれにしても、皆さんが取るべき行動は同じです。
純粋に科学的な視点から答えるようにし、感情的な返答は避けてください。査読者のコメントが少しでも失礼で不愉快だと感じた場合には、校正者、または研究に関わっていない信頼できる人物に頼んで、あなたの返答文を読んでもらってください。感情的な言い回しがあった場合にはそれを取り除き、明確な言い回しでプロフェッショナルな語調で端的に書かれているよう確認して下さい。
4. 査読者のコメントを自分が正しく理解しているかどうかをチェックする
論文の著者は、複雑な言い回しで書かれた査読コメントを誤って理解してしまったり、査読者がネイティブスピーカーではないことから査読コメントがうまく書かれておらず、内容を理解することが困難な場合があります。
ネイティブスピーカーの校正者、またはネイティブスピーカーの同僚に、分かりやすい文章でコメントを解説してくれるよう頼んでください。また、あなたの返答文が査読コメントに的確に答えているかどうか、その人物にチェックしてもらってください。
5. 査読者のコメントに反論する際には科学的に正確な論証を行う
査読者があなたの論文の科学的正確性を批判している場合には、あなたの論文の仮説や発見を裏付ける他の研究がないかどうか、再度出版物を検索することをお薦めします。新しい研究は次々に出版されています。
また、査読者がコメントの中で別の研究論文を挙げている場合には、その研究論文を読み、コメントについて権威のある態度で返答できるようにしてください。査読者が指摘した研究論文を読もうとしなければ、査読者はあなたに対して良い印象を持たないでしょう。
6. 十分な時間をかけて修正論文を準備する
修正した論文を再査読してもらうためには、大抵の場合、著者はジャーナルに数週間から数ヶ月の間に返答しなければなりません。再提出が遅れれば、論文は新規の提出と見なされ、査読のプロセスを最初からやり直すことになります。進歩のスピードが速い、競争の激しい今日の研究分野においては、いかなる著者も避けたい事態です。
ただちに査読コメント全体に目を通し、査読者が指摘するそれぞれのポイントにどのように対応するかを決めます。追加実験を行ったり、データを再分析しなければならない場合「研究の限界について討議すればよい」、あるいは「考察のセクションを構成し直すだけでよい」場合よりもさらに時間が必要です。
「専門の編集者が、あなたの代わりにジャーナル編集者と直接交渉できる場合があります...」
修正した論文とジャーナル編集者への手紙をネイティブスピーカーに校正してもらうつもりであれば、再提出の締切日の前に校正のための十分な時間を取るようにしてください。2週間あれば大抵は十分です。2週間以内にジャーナルに論文を再提出しなければならない場合は、締切日前に必要な作業をすべて完了できるように、時間の余裕がないことを校正者に必ず伝えておくようにします。
注意:再提出の締切日に間に合わせることができず、しかも正当な理由がある場合には、校正会社に依頼して、少しだけ締切日を遅らせてもらえないかジャーナル編集者と交渉してもらうことも考えられます。専門の校正者は、再提出する論文の受理に不利にならないよう、あなたに代わってジャーナル編集者と直接交渉できる場合があります。
ジャーナル編集者への返答や反論の手紙の書き方についてご質問がございます場合は、ご質問の詳細をご記入のうえ「査読者への反論文」という件名でinfo@forte-science.co.jpまで電子メールにてお問い合わせください。追って担当スタッフよりご連絡申し上げます。
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