英文校正・論文翻訳・校正・校閲・添削・翻訳・リライト・リバイズ・カバーレター・英訳・学術・医学論文の専門家
科学技術論文の専門家 / The Leader in Science Communications

お見積もり

今すぐ無料お見積をお試し
下さい。

お見積もりのご依頼

優れた科学技術論文作成への探求


かねてから多くの皆様より、「フォルテを設立した経緯と理念について、また、フォルテの創立者であるステンソン氏について詳しく知りたい」というご要望をいただいておりましたが、今回は、そのご要望にお応えすべく当社編集チームがアーカイブを検索し、フォルテ創立当初、ある雑誌に掲載された記事を探し出してきました。この記事で、当社の創立者であるステンソンはテクニカルライターとしてスタートした自身のキャリアに思いをめぐらせています。また、記事の中に、ステンソンの「物の見方」や「他に類を見ない顧客サービスと顧客満足を提供する会社にしたい」という深い思いが形成された経緯も垣間見ることができると思います。1992年、雑誌CATに掲載された、ステンソンへのインタビュー記事をお楽しみ下さい。


語学と格闘する人々
国際舞台の中の医師たちにみる専門分野における英語修練


日本人と医学英語 ウィリアム・D・ステンソン氏に聞く
国際舞台の中の医師たちにみる専門分野における英語修練一般的な語学学習のみならず、専門知識をも習得しておかなければならない分野も存在する。国際的な相互扶助を基礎に発展する医学において、世界を股にかけて活躍する医師たちには、より高度な語学能力が要求されるという。英語を媒体として、複雑極まる科学の世界を解明し、異文化間のコミュニケーションを一切の誤解を交えず円滑に進める作業。10年来日本に身を置き日本の医師たちにこのことを指導してきたウィリアム・D・ステンソン氏に話を聞いた。

ウィリアム・D・ステンソン氏は現在、日本で「フォルテ」という会社を設立し、英語に関するさまざまなサービスを提供している。例えば、研究者が書く論文の編集や添削、技術文書の翻訳、政府機関に提供する資料の作成、英文マニュアルの制作や語学教育プログラムの作成など、守備範囲は極めて広い。
このような言葉や文章作成などを手掛けることになったのは、彼がもともと“コミュニケーション”ということに並々ならぬ興味を持っていたからだ。コミュニケーションとは、アイデアや情報を交換することにほかならないが、ステンソン氏は事実に関する情報を交換するには、どのような方法を取ればよいのかということに強い関心を持ったのである。「子どものころ、母に『果物屋さんへ行って、“おいしいリンゴ”を買ってきてちょうだい』といわれると、“おいしいリンゴ”とは具体的に言えばどんなリンゴなんだろうということがひどく気になった。」という。

「22歳のとき、自分に文章を書く能力があることが分かった。特に、情報を論理的に構成する才能があるのでは、と思いました。」

自分の新しい能力に気づいてから、ステンソン氏はその能力を生かす仕事に携わり始めた。大学教授たちが書いた論文や研究報告書のリライトの仕事に始まり、大学の研究費獲得のため、政府機関や研究助成財団に提出する申請書類の作成も数多く手掛けた。
研究論文は1人の学者の研究成果を、多くの人々に伝えることが目的である。つまり、情報伝達の役割を担っている。一方、政府機関などに提出する申請書類は、研究費の必要性をアピールし、それを先方に認めさせることを目的としている。この目的を達成するためにも、当然“コミュニケーション”が成立しなければならない。論文のリライトや申請書類作成の経験を通じて、彼は“コミュニケーション”の方法に習熟した。

日本の医学教育における英語習得の目的を問い直す
1979年に来日、81年から東邦大学医学部の講師と、して、日本人の医学生に英語を教えることになった。
「初めは、英語を教えるのは相手がどこの国の人でも同じだと思っていた。しかし、医学部の三年生と四年生に医学英語を5年間教えたが、率直に言って、彼らに英語の論文の書き方を教えるのは非常に困難な仕事でした。また日本人の医師の書いた英語の論文のリライトもしました。彼らは確かにミスの少ないきれいな文章を書く。けれども、表現方法には大いに問題がある。つまりロジックに問題があるのです。といっても、私は決して日本人はロジカルでないというつもりはない。日本語の持つロジックが特殊なのだと思う。」
ステンソン氏は、日本人に英語の論文の書き方を教える仕事に困難を覚えた。しかし、その困難の原因がどこにあるのかを考えたとき、学生の能力に欠点があるのではなく、彼らが受けてきた教育システムに問題があることが分かったという。医学教育における英語の習得の目的を問い直す必要があるということだ。
「コミュニケーションには“話す”という手段によるものと“書く”という方法の2つがある。2つは全く違うということを理解しなければなりません。話すのに必要なのは才能ですが、書くために必要なのは技術です。例えば、1000人の人にピアノの弾き方の技術を教えても、名手の域に達するのはせいぜい1人か2人です。ピアノの名手になるには才能が必要だからです。これに対して、タイプの打ち方や自動車の連転は、100人に教えれば、99人までが習得できる。これは技術だからです。ということは英語の書き方も十分習得できるということになります。技術なのですから。」
このことを理解してから、ステンソン氏は技術的なコミュニケーションの方法を効果的に教えることができるようになり、目覚ましい成果を上げている。「技術は教えることができるのです。日本の医学部の学生は、生物学、化学、微積分、統計学、コンピューター・サイエンスなどさまざまな分野の科目を学んでいるが、もう1つ医学英語の書き方のコースを加えることができないはずはない。」というのが彼の主張だ。
医学英語を含めた技術英語を書くための基本的なポイントは、Lasswellの方法に集約されている。だれ(Who)が、何(What)を、だれ(Whom)に、どのような方向性(Which Channel)どんな効果(What Effect)を狙っているか、ということだ。効果的な技術英語を書き、コミュニケーションとしての役割を十分に果たすためには、この五つの要素を満たす必要があるが、ポイントがこのように公式化されていれば、決して難しいことではない。
加えて、特に日本人が注意しなければならないポイントがもう1つある。それは日本人が欠点としてあまり意識していないことかもしれない。
「科学論文を書くとき、私たちは構成要素を順序だてて書きます。その順序が論理的であり、読む人がロジックをたどれば必然的に結論が導き出せることになる。つまり、演緯法によるロジックであり、結論を最後に述べるものです。これに対して、日本人の論文では結論が最初に提出され、その結論を立証するために構成要素が後に続くことが多い。この方法では結論は理解されやすいかもしれませんが、欧米人には受け入れがたいものであり、科学的な手法とは考えません。」
英語の科学論文を書くためには、欧米のロジックを学ぶ必要があるということだ。日本人の書いた論文がなかなか審査を通らないのは、言葉の使い方が適切でなかったり、文章そのものが稚拙だからではなく、むしろ論文の組み立て方に問題があるからだ。論文という書かれた言葉によって効果的にコミュニケーションを成立させるためには、その目的にかなった表現形式が不可欠だとステンソン氏はいう。それがロジックである。

国際舞台を相手にしなければならない医学者たちの義務としての語学能力
大学の医学部に医学英語の書き方のコースを設ければ、学生は論文の書き方をマスターする。それではなぜ、医学英語を学ぶ必要があるのだろうか。英語の専門用語を習得し、研究論文や報告書を英語で書く必要性がどこにあるのだろうか。
「科学の世界では毎日のように新しい考えが生まれ、古い理論は捨て去られていく。新しい研究成果は同じ分野で仕事をするすべての人に伝えられる必要があります。この点について日本の研究者に対する要請はとても強いものがあります。彼らの目覚ましい成果を記録し、他国の研究者たちに伝える義務があると思います。」
ステンソン氏は英語が特に他の言語より優れているとは思っていない。しかし、医学の世界でも英語が共通語としての地位を確立していることは事実である。国際舞台では研究者の間のコミュニケーションは英語で行うのが一般的だということになる。
「それに、科学という学問は科学の用語を学ぶところから始まる。医学を修めるには医学用語を学ぶことが必要です。科学者がアイデアを有効に交換するためには、言葉の意味もアイデアの意味も正確で具体的でなければならない。そうでないと、ある研究者のアイデアをほかの研究者は理解できないことになる。」
研究者がアイデアや情報を交換するときに使う言棄の意味は、正確に定義されていなければならない。ということは、ある1つの意味を表す言葉は1つ存在すればよいということだ。英語、日本語、ドイツ語というように、いくつもの言葉が存在すると混乱の原因になりかねない。この点からも、共通語になっている英語を学ぶ必要性があるということになる。
ステンソン氏は13年間、日本でテクニカル・ライティングにかかわる仕事に携わってきた。科学の国際化は進む一方であり、英語が国際語といわれて久しい。ところが、日本人の多くが英語でのコミュニケーションの技術を身につけていないために、科学技術の世界において国際レベルでの活躍ができないでいる。大勢の日本人がそのことに気づいている、と彼は感じている。
日本人の研究者や技術者は国際社会とのコミュニケーションをもっと積極的に行う必要がある。コミュニケーションは技術であり、そして、ステンソン氏が実践を通して証明してきたように、技術は習得できるのである。彼らが1人でも多く、英語によるコミュニケーションの技術を習得し、国際舞台で活躍することが期待される。ステンソン氏は、このための支援は惜しまないつもりだという。 (たけだとしえフリーライター)

William D. Stenson (ウィリアム D. ステンソン) プロフィール

お読みいただきました文章は、雑誌CAT”(平成4年10月号)に掲載された弊社社長ウィリアム・D・ステンソンへのインタビュー記事です。弊社の事業活動の理念とサービス内容の一端をご理解いただければ幸いです。(皆様へお届けするに際しては、出版元(株)アルク社の了解を得ています。)

FORTEがご提供する専門的な編集サービスによって、著者の皆様は進歩の早い、デジタル化の進む学術出版の世界を的確にナビゲートし、ジャーナルとの連絡に費やす時間を短縮することができます。当社では、英文抄録の作成リバイズ原稿査読者への返答レター投稿規定チェックおよびオンラインによる代理投稿を含め、ジャーナルへの論文投稿プロセスを合理化するフルサービスを提供いたしております。当社ではまた、著者の皆様と直接ステップバイステップで投稿を支援するサービスもご提供いたします。その場合、完全にご満足が行くまで、追加料金なしで論文に関する質疑応答ができます。高度に訓練された当社のコーディネータが、英文校正サービスに関する質疑を通して、最適なサービスの選択のお手伝いをいたします。
© 2009 Forte, Inc.

トップへ戻る