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論文掲載への第一歩 ― 守っていますか?「投稿規定」
ようやく書きあげた論文に繰り返し手を入れて整えると、たいへんな作業をすべて終えた気になるものです。でも、本当にそうでしょうか? 提出の前に、書きあがった論文が投稿先ジャーナルの投稿規定をきちんと満たしているかどうかを確かめるという、大切な仕事が残っていませんか? 「チェックなんて簡単だし、すぐに終わるさ」などと侮ることなかれ。今回のニュースレターでは、投稿規定に則った論文を書く方法と、実際の作業に役立つヒントをお教えします。
「投稿規定」の内容は、ジャーナルによってずいぶんと異なります。最低限の決まりしかないところ、何ページにも渡る詳細な指示を出すところなど様々です。じっくりと時間をかけて投稿規定に沿った論文に仕上げれば、その努力は報われるものですが、投稿規定を満たさない論文はジャーナルの出版を遅らせる原因ともなり、最悪の場合は査読の機会も与えられないまま、掲載を断られてしまうかもしれません。
多くの研究者は、こうした確認作業を論文執筆の最後の段階まで取っておきます。しかし、実際に書きはじめる前に投稿規定に目を通しておくと、かなり役に立つ上に、提出時に必要な作業を大幅に減らせるのです。まずは投稿先のジャーナル(参考:論文発表に最適なジャーナルの選び方)と投稿区分(サブミッション・タイプ)を決め、それから書きはじめましょう。投稿区分には、ショートレポート(short reports)、症例研究(case studies)、短報(brief communications)、「編集者への手紙」形式による論評(letters)、原著論文(full papers)、総説(reviews)などがあります。
ジャーナルと投稿区分が決まったら、その投稿区分に関して定められている投稿規定をおおまかにチェックします。この段階では、原稿のフォーマット(Wordファイル、LaTexファイルなど)や語数の上限・下限、所定の構成など、重要な情報のみを拾っておけばよいでしょう。テンプレートの有無も、必ず確認してください。とはいえ、やたらと細かな点まで気にする必要はありません。投稿先のジャーナルの最新号を手に入れておくのもひとつの手です。論文投稿者の便宜を図るため、オンラインで無料のサンプル誌が閲覧できるジャーナルもあります。誌面を見れば、実際のレイアウトがある程度つかめます。のちのち論文の「体裁を整える」際にも便利でしょう。
さあ、論文を書く準備ができました。テンプレートが利用できる場合は必ず使い、テンプレートに直接書きこむようにします。別立てにして書いた論文を、カット・アンド・ペーストでテンプレートにレイアウトし直すよりも、ずっと手間がかかりません。
論文を書き終えたら、投稿規定に照らし合わせて細部まで徹底的にチェックします。投稿規定をプリントアウトし、重要なポイントをマーキングしておくと役に立ちます。投稿先のジャーナルからここ最近の論文原稿を入手して手元に置いておくのも、書式などの確認時につき合わせができるので重宝します。ただし、掲載論文と投稿時の論文とでは書式が異なるジャーナルも多く、注意が必要です。たとえば投稿論文では、査読時の便宜を図るためにダブルスペースでの執筆を求められることがあります。また、掲載時は二段組でも、投稿の際の原稿には一段組を指定される場合があります。
投稿論文を書くにあたってとくに注意すべきは、語数制限の厳守です。この点については、例外を認めないジャーナルが少なくありません。指定の語数を超えたアブストラクトを受け付けないところもあるほどです。むやみと長すぎる論文はそれだけで、査読のチャンスも得られないまま不採用となる可能性があると心得ておいてください。
せっかく執筆した大切な論文です。次のチェックリストを参考にして、確実に投稿規定を満たしたものに仕上げましょう。
- 原稿全体
ダブルスペースで書かれていますか?
ジャーナルの多くが、原稿の行間隔をダブルスペースにするよう指定しています。査読の際に都合がよいからです。
ページ番号はふってありますか?
全ページに番号をふるよう求められることも多いものです。表紙にも番号が必要なのか、ページのどの位置にふるべきなのか、きちんと確認しましょう。
アメリカ英語? イギリス英語?
ほとんどの場合はアメリカ英語を指定されますが、ヨーロッパに拠点を置くジャーナルのなかには、イギリス英語を選択肢に含めているところ(エルゼビア社の出版物など)や、とくにイギリス英語を指定するところ(『ネイチャー』誌など)があります。スペルミス防止対策として、ワープロの辞書は適切なものを選択しておきましょう。
ページ設定
指定の用紙サイズと余白を確認しましょう。
書式
使用可能なフォントとサイズを確認しましょう。過去の例では「Times New Roman」が最も一般的ですが、ひげ飾りのない書体を好むジャーナルで「Arial」を指定するところもあります。日本語の2バイト文字は絶対に使わないこと。日本語フォントをインストールしていないコンピューターでは表示できません。 - タイトルページ
執筆者に関する情報
執筆者について、求められている情報をすべて盛りこむようにします。その際、指定された書式に従いましょう。
アブストラクト
指定の語数制限を厳守しましょう。 - 本文
引用参考文献記載の形式
本文中で引用を行なう場合、バンクーバー方式かハーバード方式か、句読点の位置はどこか、複数の文献を引用する場合はどうすべきかなど、出典の記載方法を確認しましょう。
見出しの書式
節や項などの見出しの書式を確認しましょう。 - 図表
図表の体裁
図表の作成にあたり、沿うべきガイドラインを決めておきましょう。
図表の位置
本文内に埋めこむのか、論文の最後にまとめるのか、別ファイルを作成するのかを確認しましょう。 - 参考文献一覧 参考文献等のデータをまとめるルールには、非常に事細かに定められているものが少なくありません。実際に掲載された最近の論文を参照すると、役に立つ情報が得られます。細かな規定に目を通すよりも、指定の書式をまねるほうがはるかに取り組みやすいでしょう。
- 補足資料 カバーレターや補遺、図表目次など、論文そのものに加えて補足資料の添付を求められる場合があります。
フォルテがご提供する論文の投稿規定チェックサービスは、翻訳または英文校正とあわせ、お客様の論文がご投稿予定のジャーナルの投稿規定に沿っているかどうかを確認するサービスです。また、当社では、リバイズ原稿、査読者への返答レター、およびオンラインによる代理投稿を含め、ジャーナルへの論文投稿プロセスを合理化するフルサービスを提供いたしております。著者の皆様と直接ステップバイステップでご投稿を支援するサービスをご提供いたします。その場合、完全にご満足いただけるまで、追加料金なく論文に関する質疑応答を承ります。高度に訓練された当社のコーディネーターが、翻訳、英文校正サービスに関する質疑を通して、最適なサービスの選択のお手伝いをいたします。
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