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- G.A., シニアエディター

2019年もあとわずかとなりました。ここで、2020年に開始予定の大いに期待されているある研究プロジェクトに目を向けてみましょう。NASAは火星探査車「キュリオシティ」 の大成功を基に、心躍る新たなミッションのため新型の探査車(名称未定)を設計しました。

この新型の探査車は、2020年7月または8月にフロリダ州ケープカナベラルから打ち上げられ、2021年2月に火星に着陸する予定です。探査車は、計画されている687地球日(1火星年)にわたるミッションにおいて、科学者の関心を特に集めているイェゼロ・クレーターで、化石化した生命の痕跡を探します。

イェゼロ・クレーターはかつて大きな川の三角州だった場所にあり、火星の気候が極端に乾燥する前の数十億年前には生命を維持できる環境だった可能性があります

研究者は探査車が入手する豊富なデータを楽しみにしている一方、この新型の探査車がマイクを搭載して火星表面に到達する最初の物体となることを誇りに思っています。このマイクを通し私たちは初めて火星の風の音を聞くことになるでしょう。私たちは、普段耳にする音が当たり前のものだと考えていますが、火星の音を聞くことで、地球の隣の惑星に対する実にユニークな視点を得ることができるでしょう。

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