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- G.A., シニアエディター

生命は地球の乾燥した表面にしっかり根付いていますが、昔からそうであったわけではありません。地球上の生命の歴史の初期に生命が見つかるのは海だけでした。生命がどのように海から陸へ上がったのかという問いに、長きにわたり科学者たちは心を奪われてきました。

中国科学院南京地質古生物研究所と米国のバージニア工科大学の研究者たちは、最近、Nature Ecology & Evolution10億年前のものと想定される緑藻類の微化石を発見したと報告しました。全長はわずか2mmの小さな化石はこれまでに発見された中でも最古の緑藻類で、木本や草本のような陸上植物すべてがこれらの太古の海藻の子孫にあたるため、大きな影響力があります。

この発見は、緑藻類の誕生時期が従来の想定よりも早いこと、また緑藻類が考えられていたよりも早い時期から後の陸上生物に必要となる酸素を作り出していたことを示しています。

人類は、地球の歴史の初期に生命がどのようなものだったか長い間疑問に思ってきました。化石記録はわずかな手がかりを私たちに与えてくれますが、これらの化石を通して見ることができるのは遠い過去のほんの一部で、生命の歴史の偉大さを実感します。

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