特集記事

- K.J., エディター

細胞は生命の基本単位です。私たちの体は何兆個もの細胞で構成されており、継続的に有糸分裂や減数分裂のような複製や分裂のプロセスを繰り返しています。樹状細胞のように人間の一生の間生存できるように造られている細胞もあれば、ある種の白血球のように1週間も生きられない細胞もあります

では、細胞は何でできているのか、細胞小器官やDNAを越えて、原子というさらに小さいレベルを見てみましょう。炭素、水素、酸素、窒素、リン、硫黄など、多くの微量元素は私たちの生存に欠かせません。これらの元素の商業的価値を数値化することは可能でしょうか?もし可能ならば、私たちの元素、ひいては私たちの体にはどの位の価値があるのでしょうか?

BBC Earthのサイト「How much of your body is actually you?」では、生年月日、性別、体重、身長などの基本情報を入力することで、元素の組成、微生物数、臓器重量などの概算データを生成してくれます。試しに筆者の情報を入力したところ、体内にはティースプーン29杯分の塩を作るのに十分なナトリウムや、800MBのデータ(猫の場合は675MB)が含まれていると算出されました。この数値には驚きましたが、一方で驚くにあたらなかったことは、示された結果に「遺伝情報や環境、ライフスタイルを考慮していない」という免責事項が添えられていたことでした。

でも、もし遺伝情報などが考慮されていたとしたらどうでしょうか?結果を見ながら、こうした考えが一度ならず心に浮かびました。遺伝子や細胞、さらには元素を数値化して商業的価値を与えることは可能ですが、その情報を元に何ができて何ができないのかは不明のままです。

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