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- K.J., エディター

東アフリカ及び西アジアの多くの国は、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行と食糧不足により深刻な打撃を受けています。不運なことに、これらの国は日々増殖するバッタの大群という別の問題にも悩まされています。 バッタは通常単独で行動しますが、大規模な群れを形成することもあります。バッタは草食性で穀物や野菜などの作物を食べます。例えば、4000万匹のバッタの群れは300万人分もの食糧を1日で食べ尽くしてしまいます

2020年最初のバッタの大群は1月から2月に発生し、大きな被害を与えました。現在、第2波となる大群が発生し、さらに深刻な被害を与えています。バッタの繁殖期である春に、東アフリカ諸国とイエメン、イラン南部でバッタ警報が発令され、被害の拡大が予想されています。残念ながら、コロナウイルスの感染防止措置で移動が制限されているため、バッタの大群の監視と駆除は十分に行われていません。

バッタの大群を駆除するには、航空機から殺虫剤を散布する方法があり、約1日で成虫を駆除することができます。しかし、ケニアでバッタを監視している現地人によると、バッタの増殖を根本から止めるには成虫したバッタの産卵を止めることが重要です。そのため、彼はモバイルアプリを使って群れを追跡し、最も効果的な散布場所に殺虫剤を積んだ航空機を誘導しています

この問題への関心を高めるため、PCとモバイル機器で視聴できる拡張現実(AR)の映像が用意されています。こうした映像が国際社会の注目を集め、パンデミックとバッタの大群による複合的な影響がこれ以上深刻化する前に、専門家らの支援を受けこの問題が早期に解決することを願います。

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