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- K.J., エディター

9月も終わろうとしていますが、今もまだ暑さに対する予防策は欠かせません。昔から夏は冷たい飲み物、うちわ、花火の季節ですが、今年はいつもの夏とはほど遠い状況に陥っています。特に7月は気温が低く梅雨が非常に長かったことから、多くの人がどこか準備不足を感じる中、最終的に体感温度が連日30度を超える猛暑の8月を迎えました

高温は10月を過ぎても続く可能性があり、公共の場でのマスク着用時や、開放された窓から熱い外気が吹き込むバス・電車など公共交通機関での通勤時には暑さ対策が必要となります。手に入るマスクの種類は劇的に増え、今では綿や竹布などの生地で作られた冷感マスクも広く販売されています。しかし、特に運動中はマスクの着用が不快になることもあり、また、すべてのマスクが有害な紫外線A波とB波を遮断できるとは限らないので、日焼け止めクリームを塗る必要もあります

地球の平均気温は引き続き上昇すると予想されることから、暑さへの対処法を伝えることが世界の他の地域の人々の役に立つ可能性があります。英国のオープン大学王立気象学会は、誰もが参加できる市民のサイエンス・プロジェクトを立ち上げました。この研究は「酷暑ミッション(Heatwaves mission)」と呼ばれ、参加者はその時点で経験している気温とその影響を、1年間にわたってアップロードすることになります

研究者の目的は、集まったデータを使って酷暑が健康に及ぼす影響を一般市民に理解してもらい、今後どのように酷暑に備えていくかの手掛かりを提供することにあります。この興味深く楽しそうなプロジェクトに参加すれば暑さから気を紛らわすことができ、より高温となった未来の地球の住人たちの役に立てるかもしれません。

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