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- K.J., エディター

コーヒーは非常に人気のある飲み物であり、コーヒー産業は世界的に成長し続けています。興味深いことに、世界のコーヒーの大半が北回帰線(北緯23度)と南回帰線(南緯23度)の間にある「コーヒーベルト」で栽培されていますが、ほとんどのコーヒーは北ヨーロッパで消費されています

コーヒーの摂取には、抑うつ状態の軽減、脳機能の改善、活力の増進など多くのポジティブな効果があります。したがって、北極(北緯66度)近くに位置し、冬が概して長く非常に寒い北ヨーロッパ諸国がその最大の消費国となっていることは理解できます。実際に国民1人当たりで見ると、フィンランドは世界で最も多くのコーヒーを消費しています

その人気の高さから、コーヒーの摂取が人間の健康に与える影響について多くの研究が行われていることは驚くにあたりません。最近の研究結果は、コーヒー党にとって思いもよらない心強いものとなっています。今年4月に開催された第71回米国心臓病学会年次学術集会で発表された研究では、毎日2~3杯のコーヒーを摂取することで冠動脈性心疾患、心不全、不整脈、またあらゆる原因による死亡のリスクが減少することが示されました。世界中のコーヒー愛飲家がこれを聞いて喜びました!

以前、コーヒーは循環器系、特に動脈に損傷を与えると考えられていましたが、幸い、新たな研究がこの俗説を覆しました。ロンドン大学クイーン・メアリー校で実施された最近の研究では、1日に最高25杯のコーヒーを摂取したとしても、動脈硬化との相関はないことが示されています。コーヒー愛飲家の皆さん、コーヒーをもう1杯飲みたいと思った時はためらわずにおかわりしてください。

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