特集記事

- K.J., エディター

人類は常に長寿を追い求めてきました。社会の健全性を示す要素のひとつが長寿であることから、国際社会は人々に健康的な生活を推奨し、そのマイルストーン達成のために保健や医療に多大な力を注いでいます。 しかし、実現には高齢者自身の協力が必要です。

高齢者は社会の貴重な財産です。高齢のため体力面では制限があるかもしれませんが、その他の側面から有意義な形で確実に社会に貢献しています。2022年にカリフォルニア大学サンタバーバラ校で実施された人類学的研究では、高齢者は蓄えてきた知識や技能を孫に伝え、育児の負担を親と分担できると報告されています

私たちは高齢者による貢献を非常にありがたいと感じる一方で、高齢者自身にも人生を楽しんでほしいと願っています。多くの高齢者は趣味を追求しながら楽しく過ごしていますが、心身の健康を維持するためにも、定年後はより一層熱心に趣味に打ち込むべきでしょう。その手本となる人物のひとりがプロスキーヤーで登山家の三浦雄一郎氏です。彼はエベレストをスキーで滑降した世界最高齢の人物であり、自身の世界記録を2度も塗り替えています。次の目標は90歳でのエベレスト登頂という歴史的偉業を成し遂げることです。三浦さん、頑張ってください。

将来的には、高齢者が自身の余暇を楽しく過ごしつつ、ショッピング、人を雇用する有料サービスの利用、税金の支払い、ボランティア活動、慈善のための寄付(現在、最も多く寄付を行っている世代は高齢者)によって経済や社会全体に貢献してほしいと願います。人類の過去、現在、そして未来において、高齢者はなくてはならない大切な存在なのです。

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