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- K.J., エディター

これまで何かを怖いと思ったことはありますか?飛行機に乗ること、虫(特にクモ)、高所や暗所に対して、多くの人は怖いと感じます。人によっては、危険度に対して不釣り合いなほどの強烈かつ不合理な恐怖を抱くこともあり、これは恐怖症と呼ばれています。 そして、恐怖症には得てして少し変わった、非常に面白い名前がつけられています。

例えば、ノモフォビア(no + mobile + phobia)は携帯電話が手元にないことへの恐怖症で、ヒッポポトモンストロセスクイッペダリオフォビア(hippopotamus + monstrous + sesquipedalian + phobia)は長い単語に対する恐怖症です。後者については、この恐怖症を患っている人がその名前を見聞きした場合に発症が誘発されるのではないかと思うと、実に興味深い用語です。恐怖症の引き金となるのは、人が敏感になっている思考、映像、感覚、および記憶です

「恐怖症がそれほど不合理なものであるなら、なぜ発症するのか?」と疑問に思われることでしょう。オーストラリアのマッコーリー大学Centre for Emotional Healthの設立責任者で心理学教授であるロナルド・M・ラペイ氏によると、恐怖症は小児期の重要な発育期間中に学習されるものであるというのが、その起源に関する一般的な理論です。しかし、恐怖症を抱える人の多くはトラウマになるような具体的な出来事を思い出せないため、これは例外的なことかもしれません。 恐怖症は治療が可能で、多くのセラピーや治療の選択肢があります。重要なのは自分の恐怖と向き合うことです。ラペイ氏が推奨する方法は、安全で管理された環境下において、発症の引き金となるものや恐怖症に関連する状況を繰り返し経験させる曝露療法です。 恐怖症は逃れる術がないように思われますが、永続的なものではありません。重要なのは、それを克服しようとすることです。

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