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- K.J., エディター

世界の人口は増加の一途をたどっており、それに比例して動物性タンパク質の消費も増える見込みです。困ったことに、この日々増えゆく人々の必要栄養量を満たそうとすると、食肉産業に大きな負担がかかります。食肉産業・酪農業は人々にとってタンパク質の主要な供給源ですが、維持費が高く、また自然環境に大きな被害をもたらします。 費用対効果がより高く、環境にも優しいタンパク質源について研究した結果、少々食欲を削がれはするものの、幸いにも選択肢が見つかりました。それは昆虫です。

昆虫は地球上で最大の動物群です。昆虫の一種であるミールワームに研究者が特に興味を示しています。ミールワームはゴミムシダマシ科の黄褐色の幼虫であり、ミミズに似た分解者で他の動物に捕食されます。タンパク質を豊富に含んでいるミールワームは、私たちの食事に追加するのに適していると考えられています。ミールワームの粉末を購入し、食品に加えてタンパク質や風味を追加することができます。朝食のヨーグルトに少し振りかけるのがお勧めの食べ方の一つです。

粉末状の昆虫を食べるという考えは、人によっては吐き気を催すかもしれません。これを克服するため、韓国の圓光大学校の化学者が最近ある解決策を発見しました。調理中のミールワームに砂糖を加えると、より食べやすい「肉のような」味になり、その後、ミールワームを他の料理に調味料として加えることができるそうです。これは未知の食べ物をあまり好まない人、特に子供や好き嫌いの多い人にとっては名案です。

見た目が魅力的とは言い難い選択肢ですが、ミールワームのような昆虫は栄養価が高く有望なタンパク質源となります。もしかしたら、ミールワームの飼育がどの家でも当たり前の光景となる日が来るかもしれません・・・来ないでしょうか。

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