特集記事

- K.J., エディター

夏は、明るい日差し、アウトドア・アクティビティやウォーター・スポーツ、そして楽しく賑やかな雰囲気により、毎年待ち望まれていました。 しかし、過去数十年間の急激な気温上昇でけいれん、熱疲労、熱射病などの疾病、さらには死亡に至ることが増えているため、夏の気候は一部の人々にとって心配な要素となっています。

極端な暑さは身体にどのような影響を与えるのでしょうか?科学雑誌Scientific Americanの記事によると、中枢神経系や脳、その他の重要な器官の損傷、心臓病や高血圧などの既存の病状の悪化が起こる可能性があります。当然、乳児、幼児、高齢者、および慢性疾患を有する人は極端な暑さによる影響を受けやすくなります。しかし、熱中症のリスクが見過ごされがちなのが、屋外労働者です。

屋外労働者には、配達員、農家、建設作業員、樹木医、清掃作業員などが含まれます。これらの職業は室内で作業することができないため、夏の間は常に熱中症になるリスクがあります。屋外労働者が健康を維持し、能力を最大限に発揮して業務を行うためには、熱中症の症状について誰もが知っておく必要があります。熱中症の兆候にはどのようなものがあり、どのような対処をするべきでしょうか?

頭痛、めまい、失神などの軽度の症状の場合は、水分補給と涼しい場所での休憩が必要です。皮膚の乾燥、錯乱、体温上昇(39.4℃以上)、意識障害などの中程度から重度の症状は熱中症の兆候ですので、これらの症状を示す人は直ちに医師の診察が必要となります。さらに、極端な暑さに晒されると脳機能が影響を受けるため、自分の体の状態に気づかない場合や、回復するために何をすべきかわからない場合があります。そのため、必要であれば、冷たい水を飲み、携帯扇風機で体を冷やすなどの処置を行ってください。

英語版はこちら