特集記事

- K.J., エディター

小学校では、ほとんどの生徒が地球上に存在した最後の超大陸、パンゲアについて学びます。パンゲアとはギリシャ語で「全ての陸地」という意味で、現代の大陸やインド洋、大西洋の起源とされています。 しかし、パンゲアは2億5000万年後には、科学者たちが地球上に存在すると予測している次の超大陸、パンゲア・ウルティマに取って代わられると言われています。北アメリカ、南アメリカ、アフリカ、ヨーロッパ、アジア、南極、オーストラリアの7大陸はもはや存在しなくなり、一つの巨大な陸地が形成されると考えられています。しかし、このプロセスは地球上の生命に影響を与えることなく起こるわけではありません。

気候学者のAlexander Farnsworth博士の研究チームは、スーパーコンピューターを使用して気候モデルを動作させた報告書をNature Geoscienceに発表しました。その結果、パンゲア・ウルティマが形成される過程で、二酸化炭素濃度の上昇、太陽放射量の増加、海から離れた陸地の温度変化が起こり、地球は大半の哺乳類が住めなくなるほど高温になると予測されました。環境温度が35~40℃を超えると哺乳類の体温調節が困難になるため、猫、犬、さらには人間など、哺乳類の大量絶滅が起こる可能性があるのです。

今から2億5000万年後というのは、はるか遠い未来のことで、その時の生活についての予測は単なる予測に過ぎません。今私たちは気候変動の影響への対策に焦点を置くべきで、そうすればやがて気候モデルは私たちの将来についてもっとポジティブな予測を立てることが可能になるでしょう。

英語版はこちら