- G.A., シニアエディター
Breathe Citiesの新しい報告書では、世界19の主要都市で大気環境が大きく改善していることが示されています。この分析は、約100都市における2010年~2024年のデータを対象としており、これらの都市では微小粒子状物質(PM2.5)と二酸化窒素の両方が20%以上削減減少したことが明らかになりました。一部の都市では、約45%に迫る大幅な減少が記録されています。
ロンドンとサンフランシスコでは両汚染物質が20%以上減少した一方で、北京とワルシャワではPM2.5が45%以上減少したという際立った成果が見られました。19の主要都市のうち9都市は中国と香港に、残りは主にヨーロッパに位置しています。報告書は、人口密度が高く、急速に発展している都市においても、意義のある改善は可能であると強調しています。
これらの都市での改善は、自転車用のインフラ整備、電気自動車の普及促進、自動車排出ガスの規制、汚染の原因となる家庭暖房用燃料の使用削減など、現実的な政策措置によるものです。データは、協調して取り組むことによって、わずか10年余りで目に見える成果が得られることを示しています。
環境曝露、疫学、都市環境が健康に与える影響について研究や実験をおこなっている研究者にとって、これらの結果は実際のデータに基づく信頼できる証拠となり、モデルの改良や政策効果の評価に役立ちます。今後、これらの成果は、対象を絞った研究の指針となり、WHOのガイドラインに沿った大気質の改善に向けて、世界中の都市で科学的根拠に基づく施策を促進する可能性があります。
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