「国際学会発表」失敗しない質疑応答への備え
- G.A., シニアエディター
聴衆の前でプレゼンテーションを行うときに緊張したり不安を感じたりする人は少なくありません。ほとんどの国際学会の口頭発表の場ではプレゼンテーションの後に質疑応答のセッションが控えているために、さらに気が重くなるということはあるでしょう。英語での発表であればなおのことです。質疑応答への苦手意識を克服して少しでもストレスを減らすために、今回は英語での質疑応答に備えるためのヒントをいくつかご紹介します。
質疑応答のセッションでどんな質問が投げかけられるかを完全に想定することはできません。しかし聞き手の視点に立って自分の発表を考慮してみることで、質問が来そうな部分というのは予想できるはずです。 たとえば、目新しい方法や型破りな方法を紹介するとしたら、その詳細やなぜその方法を選んだのかということについて解説を求められるかもしれません。また、一般に予期しないような結果が出ていたとしたら、交絡因子の存在やデータの解釈について質問を受けるだろうことは想定できるでしょう。 まず予想される質問を特定したら、次にその質問に対する大まかな回答を英語で準備します。数通りの回答を用意しておけば、聴衆を目の前にして英語での答えを捻り出す必要に迫られることもありません。そのため不要な緊張をすることもなく、落ち着いて英語での精度の高い回答をすることができるでしょう。
詳細な想定問答を準備すると同時に、質疑応答に備えて発表者が必ず覚えておくべきキーフレーズがあります。例えば、もし質問に対する答えを知らなかった場合に、英語では何と答えればよいでしょうか?“That’s a very interesting question; but, I’m afraid I don’t know the answer”(とても興味深いご質問ですが、残念ながら答えを持ち合わせていません)。では、質問が聞き取れなかったときにはどう言えばよいでしょう か?“I’m sorry, I missed that. Could you please repeat the question? ”(申し訳ありませんがよく聞こえませんでした。質問をもう一度お願いします)。このような状況を想定して、適切な対応ができるように便利な英語のフレーズをあらかじめ覚えておくとよいですね。
発表前にちょっとした準備をするだけで、国際学会でのあなたの英語プレゼンテーションの経験は驚くほど充実したものになるはずです。英語版の口頭発表用原稿だけではなく、英語での質疑応答にもしっかり備えてプレゼンテーションに臨みましょう。
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