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伝わるプレゼンの技術:自然な英語を身につけよう!


- G.A., シニアエディター

学会で英語のプレゼンテーションをする際の一番の難関は、自分の考えや成果を聴衆に正確に伝えることにあるでしょう。それぞれの聴衆が発表のテーマにどれほど通じているかということも考慮しなければならない点ですが、発表者が英語で考えを伝えることに自信を持てないことも問題のひとつです。 伝えたいことを英語で明確に表現する自信をつけるためにも、学会でのプレゼンテーションに役立ついくつかのヒントをご紹介します。

まず、あなたにとって発音が難しい単語やフレーズを特定します。これには、携帯電話やその他の録音機器を使って自分のプレゼンテーションを録音してみると良いでしょう。正確に発音できなかったり、発音しにくいと感じる単語やフレーズに行き当たったときには、別の言葉で言い換えることができないか検討してみてください。また、長く複雑なフレーズを頭字語に置き換えるのもひとつの手です。たとえば、「coarse wavelength division multiplexing(粗波長分割多重方式)」という代わりに「CWDM」と言ったり、「acute myelogenous leukemia(急性骨髄性白血病)」を単に「AML」に変えたりすることで発音が楽になります。

それでもどうしても難しい用語(たとえば「statistically significant(統計的に有意な)」や「laparoscopically(腹腔鏡下で)」など)を使わざるを得ないこともあるでしょう。そのような場合にはやはり発音練習に時間を費やすほかありません。発音に特化した無料のオンライン辞書「How J Say」では、相当数の科学用語の正確な発音を学ぶことがます。

オンラインで視聴できる動画は発音練習のためのとても良い教材になりえます。TEDカンファレンスでの有名な科学者によるプレゼンや、大学での実際の講義の模様を録画したものなど、YouTubeには発音練習の参考になる動画が数えきれないほどあります。これらのオンライン動画では、あなたの発表と関連するテーマについて、プロの発表者が専門用語をどのように使い、正確に発音しているのかを聴くことができますし、また特にあなたが素晴らしいと思う発表者がいれば、その人の話すスピードや声の調子、 ジェスチャーをお手本にするのも良いでしょう。

発音は日ごろから練習することで確実に身に着けることができるひとつのスキルだということを忘れないでください。だからこそ、プレゼンテーションの日に向けて練習をするための十分な時間を取ることが重要になるのです。難しい英語でも自信を持って正確に発音するためには、自分自身の声を録音し、プロの発表を聴き、何度も練習すること、それに尽きるのではないでしょうか。