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論文投稿における利害の対立。利益相反とは


- G.A., シニアエディター

ジャーナルに原稿を投稿した経験を持つ研究者であれば、「利害の対立に関する方針」がほぼ全てのジャーナル投稿規定に含まれているのを目にしたことがあるでしょう。しかし多くの研究者は論文投稿の際、それら複雑な方針が執筆者に何を求めているか理解するのが困難だと感じています。

学術ジャーナルにとっての「利害の対立」または「利益相反」とは、執筆者が有するつながりのなかで、研究に影響を及ぼす原因になりうると考えられる関係を指します。ジャーナルが最も気にかけるのはスポンサーからの影響です。したがって、たいていのジャーナルは執筆者に、研究費の出どころ、研究に使用される素材を生産した企業から報酬を受け取ったことがあるか、またはその企業の株を所有しているか、執筆者の親族とそうした企業とのあいだに結びつきがあるかどうかを提示するよう求めます。ジャーナルのなかには、利害の対立とみなされる可能性のある関係について、タイトルページで宣言するよう要求するところもあれば、巻末の謝辞にそうした情報を含めるよう求めるところもあります。多くのジャーナルが利益相反についての書式をPDF形式で提供しており、執筆者がダウンロードして、 記入・署名できるようにしています。

たとえ利害の対立とみなされる可能性のある関係を持っていたとしても、研究を発表できないというわけではありません。潜在的な利害の対立をすべて開示しておけば、その利害の対立が実際に研究結果に影響を与えたか否かの判断は、編集者あるいは査読者に委ねられます。たいていの場合、論文は受理され、掲載されるものです。最も重要なことは、正直かつ率直に、潜在的な利害の対立の存在を認めることなのです。

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