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投稿先の担当編集者から、修正の提案に基づいてリバイズした原稿の再投稿を依頼されるかもしれません。再提出すべきかどうかの判断が難しい場合もあるでしょう。

ただし、ジャーナル側がそう要求してくるということは、査読者や編集者が改善を提案するに足るだけの価値を、皆さんの研究に見出しているということでもあります。その一方で、それぞれのコメントが矛盾していたり、論文の重要ポイントを見失っていたりすると、投稿原稿のリライトは困難になります。 編集者から送られてきたカバーレターを読めば、再投稿前に取り組むべき重要な問題点や弱点をはっきりさせることができます。

「修正した上での再提出」を薦められると、論文を発表したいがために視野が狭くなり、ジャーナル側のいいなりになってしまいがちです。

誘惑に打ち勝ちましょう。研究の健全性が失われる恐れのあるリバイズは行わないことです。論文をリバイズするのか、するならどうするのか、それを最終的に決める権限を持っているのは著者自身です。査読者のコメントを受け入れるのなら冷静に。コメントを活かすことで、論文の説得力が増す可能性もあるのです。

※この記事は、コロラド大学のご厚意により翻訳・公開の許可を得てFORTE ACADEMYに掲載されたチュートリアルの一部を原文と共にご紹介するもので、原文の著作権はコロラド大学に帰属します。(‘Publish, Not Perish’ 論文執筆~発表チュートリアル