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- G.A., シニアエディター

テクノロジーの進歩に伴って、投稿論文を準備する方法も劇的に変わってきています。ソフトウェアの利点を最大限活用して原稿を作成しましょう。

英文校正のために原稿を送る際には、編集可能な形式のファイルを用意する必要があります。 通常、PDF形式で保存された文書は直接編集ができません。そのため校正者は、修正を要する箇所に、手書きでその内容を書き込むしか術はありません。その結果、修正内容を反映させるために原稿をタイプし直す手間が生じることになります。編集可能なWord文書を提出することで時間を節約しましょう!

これは図や表に関しても言えることです。図や表を画像として保存すると、そのファイルに含まれる文字列を編集することができなくなります。そのため校正者は、コメント機能を使って修正内容を表示するか、図や表の上に直接手書きしなければなりません。ExcelやPowerPointなどの編集可能なファイル形式で図や表を提出することで、投稿に先立って図表の作成や体裁を整える作業の効率化が図れるでしょう。

たとえターゲットジャーナルの投稿規程で、編集が不可能なファイル形式(たとえば本文原稿はPDF、図はTIFFやJPEG)が指定されていたとしても、 本文・図・表を含む最終原稿は校正過程がすべて完了してから作成する必要があるということを念頭に置きましょう。校正者が提案する修正を反映するために原稿をタイプし直す手間を省くことができれば、貴重な時間の節約や意図しないミスを防ぐことにもつながるのです。