特集記事

エディターの視点

論文撤回の監視ブログ、『リトラクション・ウォッチ』


- G.A., シニアエディター

2010年8月から2人の科学者が運営している『リトラクション・ウォッチ』は、撤回された科学論文について公表し議論するブログです。論文撤回という観点から科学出版プロセスのからくりを明らかにすることを目的として立ち上げられたこのブログは、様々な科学分野における論文撤回を取り上げてきました。これまでブログでは、図の誤表記から自らの論文を査読したことが疑われるケースに至るまで、あらゆる理由で撤回された論文が報告されています。

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これまでに最も引用された論文トップ100とは?


- G.A., シニアエディター

トムソンロイター社のインパクトファクターは、ジャーナルの影響力を被引用数によってのみ測るという点で批判されることもありますが、被引用数は研究の重要性の指標としてある程度は参考になるものです。そこで今回、ネイチャー誌はトムソンロイター社の協力を得て、被引用数の分布におけるひとつの最端に注目する試みを行いました。

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Nature、オープンアクセスの拡大へ


- G.A., シニアエディター

12月のプレスリリースで、マクミラン・サイエンス・アンド・エデュケーション社はnature.comに掲載の49誌に発表された論文のオープンアクセスをさらに広げるプログラムを始めることを公表しました。ジャーナルの購読者は、リンクを使い、掲載論文全文を読み取り専用PDFとしてオンラインでシェアできるようになります。

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科学と政治の境界線


- G.A., シニアエディター

10月初旬、世界で最も権威のある医学ジャーナルの一つとされる『ランセット』の編集委員長が、同誌に掲載された公開書簡への批判に対処するためイスラエルを訪れました。2014年7月8日から8月26日に渡りガザ侵攻が続く最中、編集委員長であるリチャード・ホートン教授はイスラエルの行動を非難する「ガザの人びとへの公開書簡」 の掲載を許可しました。

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