食品廃棄物から生み出される資源
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- 公開日:2015年10月01日(木)10:55

2015年8月号のネイチャー誌で、シンガポール国立大学の研究者2名が、生物精製所における殻をはじめとする水産系廃棄物の潜在的利用法についてのコメント記事を発表しました。研究者らは、カニやロブスター、エビなどの海産物の殻を精製し、有益な資源を抽出できると指摘しています。具体的には、これらの殻には農業から化粧品まで幅広く産業利用される炭酸カルシウムやキチン、タンパク質などが含まれるということです。
2015年8月号のネイチャー誌で、シンガポール国立大学の研究者2名が、生物精製所における殻をはじめとする水産系廃棄物の潜在的利用法についてのコメント記事を発表しました。研究者らは、カニやロブスター、エビなどの海産物の殻を精製し、有益な資源を抽出できると指摘しています。具体的には、これらの殻には農業から化粧品まで幅広く産業利用される炭酸カルシウムやキチン、タンパク質などが含まれるということです。
近年、鳥インフルエンザやMERSに対する不安もあり、病原体によってもたらされる世界的流行病への危機意識が世間で高まっています。
「高度な味覚」を持つと自負する方々は、今後食べ物の味を表現する際に、今回紹介する新しい単語を披露する機会があるかもしれません。Chemical Senses誌の7月号に掲載された論文で、パデュー大学の研究者らは第6の味覚の存在を確認したと発表しました。研究によると、現在認められている甘味、塩味、苦味、酸味、うま味とは別に、ヒトは脂肪を味として感じることができるというのです。研究者らはこの第6の味覚を「脂味」(oleogustus;ラテン語で「脂肪の味」の意)と呼ぶことを提案しており、この言葉が食べ物の味について語る際に使われる新しい単語として今後受け入れられる可能性があります。
機械やそのソフトウェアが示す見掛け上の知能である人工知能は、医療、輸送、製造などの分野への応用が期待されています。多くの人が人工知能は人間にとってより安全な生活環境を実現するための非常に重要なツールと認める一方、世界的に著名な科学者のスティーヴン・ホーキングなど一部の人びとは、人工知能によって人類にもたらされる恐れのある潜在的リスクを危惧しています。