マンモス復活の夢と課題
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- 公開日:2015年04月23日(木)11:57

絶滅種の再生は長い間SFの世界の話と考えられていましたが、その実現性が科学者や一般市民の心を捉えるようになってきています。絶滅種からDNAを取り出し、生きた動物を再生する可能性を唱える説は、1990年代に世に広まり、そのきっかけとなったのは1993年に『ジュラシックパーク』としてハリウッドで映画化された作家マイケル・クライトンによる小説でした。そして遺伝子工学への人びとの関心は、1996年にクローン羊のドリーが誕生したことでさらに高まりました。生きた動物のクローニングの成功を踏まえ、絶滅が危惧されている、あるいは野生ではすでに絶滅している種の保護という重要な課題に遺伝子工学をどのように応用できるのか、その研究が続けられています。