特集記事

サイエンスニュース

第6の味覚の発見


「高度な味覚」を持つと自負する方々は、今後食べ物の味を表現する際に、今回紹介する新しい単語を披露する機会があるかもしれません。Chemical Senses誌の7月号に掲載された論文で、パデュー大学の研究者らは第6の味覚の存在を確認したと発表しました。研究によると、現在認められている甘味、塩味、苦味、酸味、うま味とは別に、ヒトは脂肪を味として感じることができるというのです。研究者らはこの第6の味覚を「脂味」(oleogustus;ラテン語で「脂肪の味」の意)と呼ぶことを提案しており、この言葉が食べ物の味について語る際に使われる新しい単語として今後受け入れられる可能性があります。

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人工知能が科学において担う役割とは


機械やそのソフトウェアが示す見掛け上の知能である人工知能は、医療、輸送、製造などの分野への応用が期待されています。多くの人が人工知能は人間にとってより安全な生活環境を実現するための非常に重要なツールと認める一方、世界的に著名な科学者のスティーヴン・ホーキングなど一部の人びとは、人工知能によって人類にもたらされる恐れのある潜在的リスクを危惧しています。

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ハワイ、再生可能エネルギー100%への挑戦


気候変動によって起こり得る影響への意識が社会的に高まる中、世界各地の政府は、エネルギー計画に再生可能エネルギー源を取り入れる必要性にますます注目するようになっています。例えば、欧州連合は2020年までにエネルギー需要の20%を再生可能エネルギーで賄い、最終的に2030年までにエネルギー需要の27%を再生可能エネルギーで満たす目標を設定しました。また英国は、エネルギー需要の20%を再生可能エネルギーで賄うという目標を現時点ですでに半分以上達成しています

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