特集記事

エディターの視点

豪州CSIRO、重点研究分野の変更を発表


– G.A., シニアエディター

英科学誌ネイチャーは、オーストラリアの連邦科学産業研究機構 (CSIRO)が突然科学政策を変更し、重点研究分野の見直しに入ったと2月に報じました。CSIROは、現在の気候変動を記録・分析している国内外の数千人の研究者を後押しするかのように、気候変動が起きていることはすでに確認されたと示唆しました。ところが、地球温暖化が事実であると認めると同時に、気候に関する基礎研究は確認済みであるためもはや必要なくなったとほのめかす大胆な主張を展開しています。

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財政難に悩まされながらも役割を広げる大学図書館


– G.A., シニアエディター

学術誌の数は増加の一途を辿り、一部の名高いジャーナルはますます高額の購読料を課すようになっています。これは、限られた予算内で知へのアクセスを提供する立場にある大学図書館にとって大きな負担です。オープンアクセス出版の台頭により学術機関の附属図書館が抱える予算不足の懸念は多少軽減されたものの、一部の図書館はその機能を拡大し、従来型出版社の事業範囲にまで手を広げようとしています。

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一斉辞任で浮き彫りとなった購読型ジャーナルへの不満


- G.A., シニアエディター

オープンアクセス出版の支持者は、従来型の出版社をしきりに批判しており、ボイコットを呼びかけた例もあります。これまで議論の多くは平和的に行われてきましたが、2015年11月、自分たちの分野における研究成果へのオープンアクセスを支持する一部の科学者らの間で不満が頂点に達しました。

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