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エディターの視点

英文抄録の必須要素とは?- フォルテ英文校正

英文抄録の必須要素とは?


- G.A., シニアエディター

英文抄録は学術研究論文における基本的な単位です。ほとんどの国際ジャーナルで、原稿の長さに関わらず投稿論文に抄録を含めることが規定されています。「目的」・「方法」・「結果」など、見出しを付けた構造化抄録(Structured Abstract)の形式とすることを定めているジャーナルもあります。たとえ見出しを付けない形式の英文抄録であっても、決まった型にしたがって作成するのが一般的です。 大抵、英文抄録には厳しい字数制限があるため、まず抄録に含めるべき必須要素は何かということを頭の中で整理してから英語での執筆にとりかかりましょう。字数制限に納めるのが難しい場合、ネイティブによる英文校正を受けるのも一案です。

英文抄録の中心となるのは、研究方法の要約と主要な研究成果の要約です。抄録の始めと終わりに位置するこの二つの要素を中心に、さらにどの重要な情報を盛り込むことで読者にとって有益で興味深い抄録になるかということを見極める必要があります。 英文抄録の冒頭の1~2文では、まず背景となる情報を記載します。単純に学術研究の目的を説明する文章(「本研究では…を検討した。」など)で始めることも可能ですが、研究が行われた理由を簡潔に説明する一文(「これまでXであるとされてきたが、これはいまだ実証されていない。」など)を挿入することも効果的です。 これによって、あなたの研究をより大きな文脈の中で位置づけることができ、研究成果の重要性が強調されるでしょう。

英文抄録の末尾では、結果を述べた後、結びの文章で締めくくることが大切です。ここでは今回の研究結果を特定の分野でどのように応用できるか、また今後の研究にどのように役立てられるかを明確に示しましょう(「これらの結果から、…への理解が深まり...」または「本研究で得られたデータは…への応用が可能となる...」など)。

十分に時間をかけて効果的な書き出しとまとめを練ることで、あなたの英文抄録はさらに読みやすく、またより多くの読者に訴えるものとなるはずです。

関連サービス

フォルテでは英文抄録の校正結果を最短4時間でお届けします。必要情報の確認や、語数制限についてのご希望も承ります。

オープンアクセスジャーナル時代を迎えて:著作権の対処方法

- G.A., シニアエディター

オープンアクセスジャーナルへの投稿者数が増え続けると同時に、その発行数も伸びる一方です。原稿の投稿準備において、研究者が著作権に関するルールをしっかり押さえておくことは必須と言えましょう。今回は、著作権が科学論文の著者に与える影響を概観します。

データの蓄積抜きに科学的方法を語ることはできません。著者が他の研究者のデータに言及する際には必ず原典を明らかにすることになっています。ところが、通常の方法で引用するだけでは十分でないというケースもあるのです。

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英語査読コメントへの対処法:「3つのR」を極める - フォルテ英文校正

英語査読コメントへの対処法:「3つのR」を極める


- G.A., シニアエディター

投稿論文が受理されると、編集委員はその論文がジャーナルにふさわしいものかどうかを見極めます。そしてふさわしいと判断された学術論文は、採択に値するかどうかの評価を受けるべく、ピア・レビューでふるいにかけられます。運よく論文がこの査読プロセスまで進められた著者は、今度はジャーナルの編集委員から送られてくる英語査読コメントへの回答という難題に立ち向かうことになります。 英語論文が審査を経て戻ってきたら、今回ご紹介する「3つのR」を念頭に置いて回答を準備すると良いでしょう。英語論文採択のチャンスを少しでも確実なものにできるはずです。

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論文発表:オープンアクセスという選択肢

- G.A., シニアエディター

インターネット時代の到来によって、学術ジャーナルや学術出版社もその運営方法を大きく変えることになりました。論文出版プロセスのスピードが加速する一方、出版物にアクセスが可能な地域は世界中に広まりつつあります。 学術出版界で今盛んに論じられている課題のひとつとして、出版物へのアクセスがあります。

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